金烏玉兎(きんうぎょくと)


月日のことをのんびりと
by 木ねずみ
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映画という郷愁

昨日のニュースで、女優のアニタ・エクバーグが亡くなったと知りました。20年以上前になりますが、やはりスウェーデンの女優グレタ・ガルボが亡くなったというニュースを聞いて、まだ存命してたんだ!と軽い衝撃だったのですが、今回のアニタ・エクバーグも、マルチェロ・マストロヤンニが亡くなって大分経つし、グレタ・ガルボと同じような衝撃があったのですが、久しぶりにフェリーニ監督の「甘い生活」を思い出しました。ガルボもエクバーグもそうですが、私は北欧の大柄な女優さんに惹かれます。端正な美人ではありませんが、ダイナミックで素敵だからです。
「甘い生活」のトレビの泉のシーンはあまりに有名ですが、エクバーグが子猫と戯れているシーンもとても印象的です。
さらに、「インテルビスタ」で、白いシーツに、その若き日の自分の美しい姿が写し出され、マルチェロ・マストロヤンニと観ながら、ホロリと泣くシーンは、忘れられません。確か、マルチェロ・マストロヤンニは、エクバーグに「君は今も美しいよ」と囁くのですが、若さからはほど遠く、かなりふくよかになったエクバーグが、昔を懐かしんだのか、或いは女性として年老いてしまった自分の姿に哀惜の念を感じたのか…映画を観た当時、私は若かったのですが、エクバーグの気持ちが分かるような気持ちがして、同じ傷みを感じたかと思います。
フェリーニは、度々映画の中で映画を使うのですが、「そして船はゆく」の中でも、沈んでゆく船の中で、亡くなった歌姫のフィルムを流し続け、大変な状況にも拘わら
ず、涙する青年のシーンがあり、印象に残っています。
映画というのは、時を閉じ込めておける唯一の手段だなあ…と感じます。
「ニューシネマパラダイス」という映画のラストシーンを観ると、何故か泣けてくるのですが、キスシーンだけを繋ぎ合わせた映像で、こうやって言葉で書くと、何故泣けるのか説明できないのですが、映像で観ると、主人公が感じる郷愁を共感できてしまって、主人公と共に泣いてしまうわけです。
私が映画が好きな理由は、ここにあるのかな…と思います。
アニタ・エクバーグは、映像の中で永遠に美しくいられるかと思います。。ご冥福をお祈りします。。
by choco-co-co | 2015-01-12 09:11 | 映画日記

マレフィセント / 思い出のマーニー

最近、娘と一緒に観に行った映画は2本。

最初にマレフィセント。
アンジェリーナ・ジョリーがマレフィセントというキャラクターが好きだった
らしいのですが、彼女がその役になりきっていて
美しくて哀しくて時に残酷で、でも心優しい役柄に
ぴったりあてはまっていました。。
ストーリーは、途中で見えてしまうのですが、
それでも充分楽しめる作品になっていました。。

マレフィセントのお供になるカラス役の役者さんが、
なかなか素敵だな・・・と思いました。。
そんなに出番が多い訳ではないのですが、
印象に残る役柄でした。。。

ところで、最近のディズニーの映画は、
王子様の存在が、かなりぞんざいに扱われていますよね。。
マレフィセントでも、王子様は、やっぱり・・・・といった感じで
かなり残念な役どころになってしまっています。。
やはり、男女間の恋愛というのは
真実の愛ではないのでしょうか(笑)
一時のまやかし??気の迷い??
永遠の課題かもしれません・・・。

マレフィセントは、ファンタジーで
楽しめた作品だったのですが、
「思い出のマーニー」は、ファンタジーになりきっていなくて、
私にとって、どこか違和感の残る作品でした。。
娘は「アリエッティ」が大好きで
何度も何度もDVDで観ています。。
同じ監督の作品ですが、アリエッティは
ファンタジーなので、娘もその世界にどっぷりと浸かって
自分も小人になりたい!とまで言っているほどでした。。
(さっき、調べたら企画、脚本は宮崎駿なのですね!
流石!と思いました。。。)

今回の作品は、マーニーという外国人が
北海道の片田舎で、外国人のような生活を送っている事自体に
違和感を感じてしまいます。。
主人公の杏奈の目の色を
「青くて透き通っている・・・」と
友達に言わせているのですが、
わたしには、杏奈ちゃんが
「となりのトトロ」のさつきちゃんにしか見えなくて、
さらに、メイちゃんみたいな女の子が途中から登場して
この作品は、宮崎駿監督へのオマージュかしら?
と思ったほどでした。。
他にも、魔女の宅急便のおそのさんに似ているおばさんやら
映画の至る所に、宮崎アニメの断片をみたように思いました。。
・・・・と思うと
先日もテレビでやっていてやっぱり観てしまった
「となりのトトロ」や
キキがデッキブラシで友達を救いに行くシーンで
毎回涙が出てしまう
「魔女の宅急便」は、
私にとって、とても好きで大切な作品なんだな・・・と
改めて感じました。。

「思い出のマーニー」は、読んだ事がなかったのですが、
同じイギリスの作品で有名な
「トムは真夜中の庭で」と
ちょっと似ているな・・・と思いました。。
私は、「トム・・」の方を
男の子を主人公にして、
古い日本家屋と田舎の大きな庭や倉などを
舞台にしたら、ファンタジーになって
面白かったのではないか。。。と思ってしまいました。。

美術監督が有名な方ですが、
杏奈の滞在する家やメイちゃんに似ている女の子のお部屋などは
夢があって、本当に素敵でした!

娘には、杏奈ちゃんの心理がよく理解できなかったようで、
ちょっと難しかった・・・と言っていました。。
by choco-co-co | 2014-08-02 10:13 | 映画日記

アナと雪の女王

度々映画を観るのが好きです、と
このブログにも書いているし、人にも話しているのですが、
実際は、娘が生まれてからは、
娘と一緒に観る、子供向けの作品しか観ておりません(涙)
そんな私が、映画について語るのはおこがましいのですが・・・。

最近観たのは、「ドラえもん」と「アナと雪の女王」
アナと雪の女王は、公開から割合すぐに観に行ったのですが、
現在、トイストーリー3を抜くほどの興行成績のようで・・・
とても楽しかったのですが、
実は、私の好みとしては、前作の
「塔の上のラプンツェル」の方が好きだったりします。
それでも、私は、二人姉妹の姉の立場で、
姉妹関係が、とても上手に描かれているな・・・と
思い、共感するところが沢山ありました。。
姉には姉の、妹には妹の役割というのがあります。。
その上で、姉妹は仲良くやっているのです。。
お姉さんのエルサは、国王だった両親の亡きあと、
次期女王になることを受け入れ、
さらに、自分の持って生まれた能力との板挟みになり
苦しみます。
一方妹のアナは、エルサの悩みなどにも
気付かずに、
他国の王子様に心を奪われたり、
山男のクリストフに恋をしたり、
自由奔放なのですが、
いつも、姉であるエルサの事を想っていて、
自己犠牲によってエルサを救うのです。。

自己犠牲の部分が、ちょっと分かり難いなあ・・・と
感じたりしましたが、
アナの一途さには、感動しました。。
そして、姉のエルサには、とても共感しました。。
男の人にときめいている暇なんてなくて、
きっと良い女王になって、国を治めるだろうと思います。。

今回は、他国の王子ハンスは、馬に
山男のクリストフは、トナカイにしか見えないという
キャラクター作りなのが笑ってしまいました。。。
雪だるまのオルフのとぼけたキャラクターも
とても可笑しかったです。
物語の刺し色になっていました!

監督は女性なのですね。
きっと姉妹のお姉さんなのではないかと思います。。
丁寧に作られた作品だと思いました。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨年
「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」も観たのですが、
「風立ちぬ」は、
宮崎駿さんが、引退をかけて作った作品だな・・・と思いました。。
最後に自分の為に映画を作ったのだと思います。。
人がどう思おうが、好きな女性のイメージを再現し、
自分の思いを全て注ぎこんだのだと思います。。
そういう作品が良いか悪いかは、分かりませんが、
(私は、つまらなくはなかったのですが、
あまり好きな映画ではありませんでした。
特に、菜穂子が黙って一人サナトリウムに戻っていくシーンは
あまり共感出来ませんでした。。)
ただ、作品として、とても印象に残っています。。
そういう意味では、凄い作品だと思います。。

「かぐや姫の物語」は、
カルピス子ども劇場で放映していた
アルプスの少女ハイジを思い出しました。。
ハイジも、嬉しさ極まると、服を脱いでシュミーズ姿で
山を走り回っていたかと思います。。
高畑勲監督は、私利私欲のない、自然そのものを
美しいと感じる方なのだな・・・と思います。。
とても考えて考えて作った作品ではないかと思います。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先日、主人が飛行機の中で
「アナと雪の女王」「ちいさいおうち」「永遠の0」を
観たようで、
どれが一番面白かった?と尋ねたら
「うーん。アナと雪の女王かな・・・」と
答えていたのが印象的でした!
by choco-co-co | 2014-04-14 17:53 | 映画日記

不惑のアダージョ

子供が生まれてから、映画から随分遠ざかってしまっていて、
娘も小学校に入学して時間が出来たのだから、
好きならもっと観に行かれるはずなのですが・・・
最近観たものといえば
「イースターラビットのキャンディ工場」
「フレンズ もののけ島のナキ」
「マジックツリーハウス」
全部子供向け!!
3月に入ったら、ドラえもんが控えています。。
流石に、娘も戦闘ものからは卒業したようなのですが。。。
これでは、「映画が好きだ!」とは言えません。
時々テレビで昔の作品を観たりするのですが、
お昼に放送される映画は、
何故かウエスタン、アクションものが多い様な気がするのが残念です。

これも去年の話なのですが、
単館ロードショーの上映作品を久しぶりに観ました。
「不惑のアダージョ」。
不惑とは、孔子のいった「四十にして惑わず」からきていて、
40歳を指します。
40歳になったシスターが、迷いがなくなるどころか、
自分の身体の変化に戸惑い、
淡い初恋を体験し、長い事不仲だった母親との絆を取り戻す話で、
よく考え、とても丁寧に撮られた作品だと思いました。。。
ただ、エピソードとして共感出来ない所もありました。
映像は素晴らしかったです。
映画の冒頭、シスターがユリの花のおしべを取るシーン。
バレエの伴奏の仕事を始めて
心がウキウキして、自転車で軽快に街を行くシーン。
バレエダンサーとの交歓のシーン。
晩秋の風景の中、アコーディオンを弾くシーン。

私は、若い頃に新宿の駅構内で、
自分と同い年くらいのシスターが
静かに佇んでいたのを見かけて、
「私も、こんな風になりたい!」と
本気で修道女になろうと思った事があります。
その頃は、異性に対して嫌悪感を抱いていたので、
修道女になって、一生独身を貫こうと思っていたのです。
シスターの生活は、恐らく厳しく
自分がその頃描いていたような、
ロマンチックなものではなかったかと思うのですが・・・

シスターが年下のバレエダンサーに惹かれるところは、
とても共感しました。
そして、気持が明るく、うきうきしてしまうところなんて
うんうん、とスクリーンを見つめてしまいました。

「四十にして惑わず」になれたら良いのですが、
今現在も、映画の主人公同様、私は迷って、惑わされてばかりいます。

ところで孔子は、五十而知天命、六十而耳從、七十而從心所欲不踰
と続けています。
60歳で他人の言葉が素直に耳に入るようになり、
70歳でしたい放題しても脱線することはなくなった
こういう風に、可愛いおばあちゃんになりたいものです。

不惑のアダージョ
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by choco-co-co | 2012-02-25 22:29 | 映画日記

ヤン・シュヴァンクマイエル

渋谷にあるイメージフォーラムで
ヤン・シュヴァンクマイエルの新作「サヴァイヴィング・ライフ」が公開中。

シュヴァンクマイエルの映画は、前作の「ルナシー」は見逃したのですが、
「アリス」まではほとんど観ています。
最初に観た時の衝撃というか、驚きというか・・・。
かつて、川崎市民ミュージアムで、シュヴァンクマイエルのトークショーがあって、
それにも参加した覚えがあります。
「私は、幼い頃食べ物が食べられなくなってしまった事があって・・・」
と話していたのが印象的でした。
ああ、だからあんな風に食べ物を映すんだな、と
妙に納得しました。。。
そして、何かにこだわりがあると
執拗にそれを映します。。
「悦楽共犯者」などがそうなのですが、
全く馬鹿げているような事に、執拗に拘るのです。。。

今回は、映画公開に合わせて
原宿のラフォーレミュージアムで展覧会も催されています。
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こんなオブジェが展示してありました。
ヤン・シュヴァンクマイエルはシュルレアリストです。
彼の奥さんであるエヴァも大胆な絵を描いています。
二人は、こういうオブジェを沢山陳列する為に、
チェコの古城を買い取っています。。
写真があったのですが、是非行ってみたいです!!
私もコレクションするのが好きなので、
とっても魅力的でした。。

展覧会は、思った以上に作品が沢山展示してあって
見ごたえがありました。
映画に使われた小道具の展示もあって、
彼の映画が好きなら、とても楽しい展覧会だと思います。。

さて、新作「サヴァイヴィング・ライフ」には
夢は第二の人生、と副題が付けられているのですが、
その通り、夢に執拗に拘る初老の男性の物語になっていました。。。
実写と切り絵の技法がコラージュされているアニメーションです。
内容的には、分かりやすいかと思います。
夢に登場する女性は、最初イブという名前で、
最終的には、男性の母親の名前に変わっていきます。。
失われた男性の幼少期の記憶が、夢をみるたびに
少しずつ蘇ってくるのです。。。
私は、最初に展覧会に行って、
この映画のメイキングの映像を少し観たので
興味深く観ることが出来ました。。
(といっても途中、実はちょっと居眠りしてしまったのですが・・・(笑))
もしかしたら、CGで作れたかもしれない映像を
あえて、アニメーションにしたところが凄いな・・・と思います。。。
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図録は買わないように・・・と思っているのですが、
サイン入りだったので、買ってしまいました・・・。
by choco-co-co | 2011-09-08 20:54 | 映画日記

夏休みの映画

夏休みに入って、子供と一緒に何本か映画を観ました。

①「ポケットモンスター」の黒
 (白の方は、娘はじいじと鑑賞。
 当日、なでしこジャパンを応援するので4時起きだったじいじは、
 ぐっすり眠っていたようです。。。)
②「コクリコ坂から」

そして、テレビでは、
「ハイジ」と「ハックフィンの冒険」を観ました。。

映画は、たいていレディースデイに観に行きます。
子供の分だけ前売りを買っておくと
娘と一緒で、1800円で鑑賞出来ます!
③「イースターラビットのキャンディ工場」
 小人の前売りを買ってあります。(19日公開)
 おまけに付いてきた、人相の悪いヒヨコのマスコットが、
 怒った時のママにそっくり!!と言われました。。。(苦笑)

「忍玉乱太郎」も観たい、と言われているのですが、
考え中。。。
面白いかしら。。。
姪っ子と観に行った妹によると、
小学生がゲラゲラ笑っていたとか・・・。

さて、話題の「コクリコ坂から」は、
面白かったのですが、
「カルチェラタン」という歴史あるクラブハウスを壊して、
新しい建物を建てようとする学校側と
それを阻止したい学生たちの話が、とても面白かったので、
そちらをメインにしたら、きっともっと好きな映画になっていただろうと
思います。
少女マンガが原作なので、少年と少女の恋愛が
軸になっているのですが、
カルチェラタンの話を軸にして、
エピソードとして、兄妹かもしれないという
少年と少女の恋愛を絡めた脚本でも面白かったかな・・・と。。。
テーマソングが印象的です。
娘は、お話し自体は若干理解出来ない所があったようなのですが、
この曲を気に入って、よく口ずさんでいます。。。

テレビで観た「ハイジ」は
お話しの展開が早かったのですが、
面白く観ました。
ロッテンマイヤー夫人を演じたジェラルディン・チャップリンの
神経質で意地悪い演技が凄かったです!
ハイジは、アニメの印象が強くて
ショートカットのイメージがあるので、
長髪にリボンの飾りをつけたハイジの風貌には
最後まで違和感を感じてしまったのですが、、、。

「ハックフィンの冒険」はディズニーの作品だったのですが、
さすがディズニー!といった感じで
楽しい物語になっていました。
人種問題や社会問題にも触れているのですが、
説教臭くないところが良いです。

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先日、ある方とお話ししていたら、
その方のお母様は大の映画好きで、
小学校の頃、名画座で黒澤明の映画特集を
一週間やっていた事があって、
「学校にいくよりも有効な事だ・・・」と
一週間学校を休んで、お母様と黒澤明の映画を
観たのだそうです!
良い思い出です。とおっしゃっていたのですが、
本当にそれは、大切な思い出ですね。。と
お話ししました。。
私も同じ事をやってしまいそう。。。
by choco-co-co | 2011-08-13 07:47 | 映画日記

ストレンジャー・ザン・パラダイス

ジム・ジャームッシュ監督/ 1984 年 / アメリカ

先日、ユニクロでこんなTシャツを見つけて
買ってしまいました。。
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こっそり着る予定(笑)

「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は、
好きな映画の一つです。
監督のジム・ジャームッシュは、
「アナ・トレントと結婚したい」と
何かのインタビューで言っていて、印象に残っています。

アナ・トレントは、ビクトル・エリセ監督の
永遠の少女映画「ミツバチのささやき」で主役をつとめた女の子。
大きな潤んだ瞳が印象的でした。
(その後出演した「カラスの飼育」「エル・ニド」も観ました。
「カラスの飼育」も面白かったですが、
アナに神がかり的な雰囲気はなくなっていました)
御多分に漏れず、これも私の好きな映画の一つです。

きっと、ジム・ジャームッシュ監督も
「ミツバチのささやき」に感動したに違いありません。
その事で、とても親近感を覚えました。。

で、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」。
これも、ある意味おとぎ話だと思います。。

妖精も魔法使いも、フランケンシュタインもドラキュラも
登場しない、そして何も起こらないおとぎ話。
この作品を一言でいうと、3人の人物が出会って、
バラバラになっていく・・・という内容なのですが、
本当に何も起こらないし、哀しい出来ごともないのに、
何だか哀愁を感じてしまう不思議な話なのです。
だから、おとぎ話と言えるかもしれません。。

ハンガリーからNYに来た少女が歩く
NYの街並みは、あまりにありきたりの風景だし、
バカンスで訪れたフロリダも
何だか変わり映えがしない景色が広がっていて、
特に、3人が観光するクリーヴランドの湖なんて
雪で何も見えない!というあり様。
これって一体??と思うようなシーンが幾つもありました。

そういえば、映画「浴室」で
主人公がイタリアを旅しても
ずっとホテルの部屋に籠って
一人でダーツゲームに興じているシーンがあるのですが、
これって、ストレンジャー・・・のある意味、パロディじゃないかと
思いました。。。

けれども、チンピラみたいな主人公の口から
「小津の東京物語が・・・」という言葉が発せられて
ちぐはぐなのに、何となくしっくりくる雰囲気が
この映画にはあります。。

ある映画評論家が、かつてこの作品について
「なんか、本当に変てこなんだよね。
でも、僕は好きなんだな・・・」と言っていたのですが、
まさに、その言葉通りに私も好きな映画です。。

冒頭流れるScreaming Jay Hawkins の
「I Put A Spell On You」も印象的です。
洋楽が全然分からなかった私ですが、
一体誰が歌っているのだろう・・・と
当時六本木にあったWAVEに行って探した覚えがあります。
好き嫌いは別にして、とてもインパクトがある曲です。。

Stranger Than Paradise
by choco-co-co | 2011-05-12 17:46 | 映画日記

なまいきシャルロット

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もう過ぎてしまいましたが、今年のバレンタインに
娘と無印のバレンタイン用のチョコレートキットで、
プレゼント用のチョコレートを作りました。。

当日、娘は学校から帰ってくると、
お友達と一緒に、近所に住む男の子三人に
チョコレートを配りに出掛けました。。
同じマンションに住む、上級生の女の子からは、
友チョコをいただいて、
慌てて、チョコレートを包んだりして、
慌ただしい一日となりました。。。
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最近「友チョコ」という習慣が出来て、
とても面倒臭いな・・・と思ってしまう私は、
心もオバサン化しているのかも、と思ったりしています(笑)
そもそも、バレンタインの存在すら、鬱陶しくて(笑)
主人には「変な高いチョコレート買うなら、ガーナにして」
と夢のないことを言われているし、
主人以外の男の人に「義理チョコ」を渡す必要があったりすると
面倒だと思ってしまう自分がいます(笑)

女子校に通っていたし、バレンタインなどで
盛り上がったという経験があまりありません。。
当時は、「友チョコ」などという習慣はなくて、
でも、ちょっと素敵な同性の上級生に
チョコレートをあげる・・・という風潮はありました。。

少女の頃の思い出というか、気持ちを思い出したら、
もう一度観てみたくなった映画があって、
検索してしまいました。。

クロード・ミレール監督 / なまいきシャルロット / 1985 / フランス
本題は、「L'Effrontée」(生意気娘)らしいのですが、
主演したシャルロット・ゲーンズブールが、この映画で人気者になって
邦題には彼女の名前が付けられたのだと思います。。。
なんていっても、セルジュ・ゲーンズブールとジェーン・バーキンという
ちょっと異色なカップルの子供なので、
生まれながらにして、普通の女の子ではないのですが、
その娘が、「普通の女の子」の気持ちを演じたところが
きっと好感がもたれたのだと思います。。。

この映画、監督の趣味というか・・・センスというか・・・
突っ込みたい所は沢山あるのですが、
(シャルロットを慕っている近所の女の子のルルが、
夏とはいえ、いつもほとんど裸のような格好をしているのは驚きです!)
思春期の女の子の気持ちを、とても自然にさりげなく
切り取っている所は、凄いな・・と思います。。
国が違っても、女性ならきっと皆共感できるはずです。。
「自分は他の娘たちとは違う!きっと特別な存在なんだ!」
と信じている思春期の少女が
ここから何処かに行きたい!とあがいてみたものの、
結局、ここが自分にとっては、大切で居心地の良い場所なんだと気付き、
だって、私は普通のただの女の子なのだから・・・と、
少し大人になるお話です。

若い頃観た時は、シャルロットの気持ちがとてもよく分かりました。。
私もあがいていたくちなので。。。
今一度観てみると、ルルが可愛くて。。
丁度娘の年齢に重なるので、彼女の存在の方が大きくなってしまいました(笑)
泣き虫で、一途で、ちょっと我がままで、抱きしめたくなるような存在です。。

可愛い女の子(シャルロット・ゲーンズブールは、映る角度などによって
とっても可愛かったり、不細工ちゃんだったりするのですが。。。)や
魅力的な女性(シャルロットの家の家政婦さんなど)が登場するのですが、
男性陣は、私にとっては???な人たちが多くて
今一つ魅力に欠けるのが残念です。。

この監督の作品は、実は結構観ていて
この後、シャルロットを主人公にして撮った「小さな泥棒」
(トリュフォーの「大人は判ってくれない」の女の子版と言われています)
「伴奏者」「オディールの夏」
どれも、少女の気持ちをとても上手く切り取っているかと思います。。

「なまいきシャルロット」は、エンディングがとてもよいです。。
最後に流れるクレジットタイトルの編集も良かったです。。
この映画を上手に切り取って、短く編集した感じです。。
とても軽快な歌とともに、映画を爽やかに締めくくっています。。。
・・・と思っていたら、youtubeに丁度ありました!
この曲を聴くと、とても元気になります

「なまいきシャルロット」
さて、明日も頑張ろう!
by choco-co-co | 2011-02-19 19:05 | 映画日記

ハーブ&ドロシー

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渋谷にあるイメージフォーラムで「ハーブ&ドロシー」を観ました。。
先日実家に行った時に、新聞の映画評論を読んで興味が湧きました。
イメージフォーラムという
非常にマニアックな映画館での単館ロードショー。
しかもドキュメンタリー作品であるにも拘わらず、
若い人よりも、ご年配のご婦人方や男性で賑わっていました!!
吃驚!

さて、映画ですが、凄く面白かったです!
監督が日本人の女性だったのですが、
彼女が現代アートに疎かったおかげで
現代アート解説みたいな映画にならずにすみました。。
世界屈指の現代アートコレクター
ヴォーゲル夫妻の様子を4年間追っていたのですが、
過去の映像からコラージュしたり
アーティストのインタビューなどが短く挟み込まれていて、
ドキュメンタリーにも拘わらず、眠くなることもありませんでした。。
そして、現代アートの面白さも伝わってきました。。

人間は、コレクションする人とそうでない人とに分かれるかと思うのですが、
私はコレクションする人です。。
だから夫妻の気持ちが本当によく分かりました。。
私も私が集めた小さなガラクタたちを
死ぬまで手放すつもりはありません!
私が死んでも、娘に大切にして欲しいとさえ願っています。。。
好きで好きで仕方がないから、大切にとってあるのです。。
この気持ちは、コレクションしない人には、きっと理解出来ないのかも・・(涙)
「捨てる技術」とか「断捨離」などといって、
物を減らすことを謳う人は多いのですが、
私は、ごちゃっとした中で暮らす方が気が休まります。。(笑)

ヴォーゲル夫妻は、
自分たちの収入で買える作品
小さなアパートに飾れる作品
という二つのルールのみを守って、作品を蒐集してきました。。
だから、アーティストに値切る事もしたようで
中には、彼らには作品を売らない!という作家もいたようなのですが、
彼らは、30年以上そのスタイルを変えないで
作品を蒐集したのです。。
面白かったのが、先日ブログでも紹介した、
クリストとジャンヌ=クロードの作品、
「ヴァレーカーテン」のドローイングを
(確かリトグラフでなくてドローイングだったかと思います。。)
彼らの猫を1カ月世話するお礼に、タダで貰ったのです!
そうさせる人柄が、この見た目にも可愛らしい夫妻には
備わっているのだと思います。。
二人が、とても楽しそうに
クリストとジャンヌ=クロードの作品の中を歩くシーンも印象的でした。
アートには、難しい解説なんていらなくて
楽しくて綺麗だと感じたら、それで充分ではないか・・・と思いました。。

夫妻は、自分たちが好きな作品をコレクションしているだけ、と言っていますが、
毎日何軒ものギャラリーをめぐり、アーティストに関するあらゆる資料までも
蒐集し、恐らく勉強し、人生のすべてをコレクションすることに捧げてきたのです。。
捧げた、というと何だか犠牲を払ったかのように聞こえますが、
二人の凄いところは、それがとても楽しくてやっていたことなのです!
奥さんのドロシーが
「楽しいからコレクションしていて、つまらなくなったらやめるわ」と
言っていたのが印象的です。。
本当に単純明快!
二人のような人生も良いな・・と思います。。
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左のドローイングは、夫妻の雰囲気がとてもよく表れているかと思います。。

お金があってコレクションしたとしても、
きっとこんなに楽しい気持にはならなかったのだろうな、と思います。。
これは、決して負け惜しみではなくて(笑)
人生に大切なのは、
健康な肉体と心、そして
好奇心を失わないことなのではないか・・・と
改めて思った映画でありました。。。
by choco-co-co | 2010-11-18 16:46 | 映画日記

マザーウォーター

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映画の日だったので、「マザーウォーター」を観ました。。
川が流れるように、日常も少しずつ変化しながら
移り変わってゆくんだな。。と思いました。
「ずっとこのままではいられないんだ」と、
若い頃感じた喪失感のようなものを思い出しました。
中で一番年かさの行ったマコトが、
人生に一番積極的で、元気がでました。
私と同世代のタカコとセツコは、
色々経験して、軽い諦めのような感情を持っています。
そう、年をとる、ということは、
この潔いあきらめの感情を培うことなのではないか。。と
思ってしまいました。。
そして、マコトのように、
飄々となりたいものだと思います。。

人生いろいろありますからね。。
by choco-co-co | 2010-11-01 14:48 | 映画日記

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