金烏玉兎(きんうぎょくと)


月日のことをのんびりと
by 木ねずみ
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草迷宮

泉鏡花の物語は、とても写実的なのだけれど
文語体だし、何度読んでも
物語の雰囲気しか捉えられません・・・。

雪香さんが、「草迷宮」を細棹ひとり語りなさるので、
青山にあるギャラリーを訪ねました・・・
草迷宮は読んだ事がなかったので、
雪香さんの朗読で、鏡花の小説の
日本語の響きの美しさを感じました。
朗読を聞いただけでは、やはり
牧野邦夫の絵のように魑魅魍魎が
ぐるぐると手鞠唄を巡って
渦巻いている様子しか、想像できなかったので、
家に帰ってから、青空文庫で今一度、文字を辿りました。
漢字と平仮名が絶妙な組み合わせで
書かれてありました。
諸国一見の僧と、母親の歌った手鞠唄を
探して、葉山のお化け屋敷に辿り着いた明が
魑魅魍魎に出会い、
どうやら、明の母親の化身のような
屋敷の主は、僧にだけは、自分の気持ちを伝えて、
寝ている明が起きないうちに
月へ帰ってしまう、という物語。

何故、鏡花は「迷宮」という題にしないで、
恐らく草野球などの接続語で使われる、
本格的ではない、という意味合いの「草」を
迷宮の前につけたのでしょうか。。
それは、明がまだ半人前の少年だからでしょうか。
全ては、母恋しの明の見た、中途半端な夢、
という事なのでしょうか。。

雪香さんとは、出会ってかれこれ20年になります。。
細くではありましたが、永くご縁を大切にしてきました。

先日、お互い白髪が目立つ年齢になったら、
一緒にイタリア辺り旅したいわね~、と話して
叶ったら良いな、、、と思っています。。。
草迷宮_a0159795_718193.jpg

by choco-co-co | 2013-10-22 06:00 | 日々のこと

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