金烏玉兎(きんうぎょくと)


月日のことをのんびりと
by 木ねずみ
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バベットの晩餐会

TOHOシネマで、今年一年間
「午前十時の映画祭」と称して名作50作品が上映されています。。
そのラインアップを観ると、私の好きな作品が幾つもあって
嬉しくなってしまいました。。。
「天井桟敷の人々」「フォロー・ミー」「アラビアのロレンス」
「第三の男」「刑事ジョンブック/目撃者」「スタンド・バイ・ミー」
「スティング」「裏窓」「クレイマー・クレイマー」・・・
ある意味正統的で、あまり面白みのないセレクトかもしれないのですが・・・。

今週「バベットの晩餐会」を放映するというので、観に行きました。。
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最初に観た時は、デンマークの片田舎に住む
慎ましい老人たちが、バベットのふるまう料理によって
幸福な時間を過ごす、という
おとぎ話だと思ったのですが、
今一度観ると、印象が変わりました。。
単なるおとぎ話という範疇には入らない
一筋縄ではいかない物語だな。。と思いました。
このお話は、芸術至上主義を謳っているのかもしれません。。
バベットは、老姉妹に感謝の気持ちを込めてお料理を作る...
というよりも、自分の為、芸術の為に
一万フランというお金を全て使い尽して
フランス料理を作るのです。。
最後のシーンで、バベットに
老姉妹の妹が
「あなたが料理をするのは、これが最後ではありません。
また天国でも最高の料理をふるまって最高の芸術家になれるんですよ」
と言います。
そういった彼女自身、美声の持ち主で
本当なら、パリのオペラ座で輝かしい名声を得られたのかもしれないのですが、
片田舎で、ひっそりと神に仕えながら暮らしてきました。。
かつて彼女に恋した有名な歌い手は
「・・・かつての名声は色あせてしまい、今は孤独な老後を送っている。
地上の名声なんて、何の意味もない」というような事を
手紙に書いて送っています。。
そして、自分の最高の仕事が、
処刑されそうになったバベットという芸術家を
救うことだと言っているのです。。

バベットのお料理は素晴らしいのですが、
この北欧の片田舎に住む、愛すべき老人たちには
その価値が今一つ理解できないかもしれません。。
唯一、かつて姉妹の姉を愛した大将だけが
その価値を理解します。。。
彼は、かつて社交界に出入りしていたし、
最高の食べ物を食べていたからです。。
この辺りは、笑いを持って表現されているのですが、
私は、このシーンの所で
かつて「ダンディの神様」といわれた、ジョージ・ブライアン・ブランメルの事を
思い出しました。。
彼は、自分の服装のセンスは、ロンドンの社交界でこそ理解される、という事を
知っていました。。
だから、生涯ロンドンの社交界にこだわっていたのです。。
彼は、服装のノウハウを書物に残さなかったし、
後継者も作らなかったので、真のダンディは
彼一人しかいない、と言われています。
(オスカー・ワイルドなどは、彼を尊敬して頑張ったのですが・・・)
どんなに素晴らしい芸術でも、それを理解出来る人々の中でこそ
輝ける・・・という芸術のある意味哀しい性を感じてしまいました。。
でも、芸術家は作品を作り続けるのです。。。
「芸術の為の芸術」だからなのでしょうか。。。

帰ってから、「バベットの晩餐会」の原作について調べたら、
デンマークの女流作家の作品だと知りました。。
他にも、アカデミー賞をとった「愛と哀しみの果て」の原作
「アフリカの日々」というのも書いていました。
「愛と哀しみの果て」は、観た事があって、
メリル・ストリープ主演の、メロドラマなのですが、
もしかしたら、原作はちょっと違うのかもしれません。。
読んでみたくなりました。。。
by choco-co-co | 2010-09-29 19:14 | 映画日記

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